中津川THE SOLAR BUDOKAN2019 2年目の新たな挑戦

2019年10月4日

中津川THE SOLAR BUDOKAN2019 2年目の新たな挑戦

2019年10月4日

2019年9月28日(土)~29日(日)に岐阜県中津川市で開催された「中津川THE SOLAR BUDOKAN」。2年目の地球トイレとなる今年、新たな取り組みにいくつか挑戦した。

そもそも、中津川THE SOLAR BUDOKANの“ROCK”な取り組み

中津川THE SOLAR BUDOKANは、岐阜県中津川市の中津川公園で開催される、音楽フェス。来場者は2日で約3万人。このフェスは一風変わった取り組みがされている。

1.音楽の電源をソーラーパネルで賄う

このフェスの原点は、2011年3月11日に発生した「東日本大震災」。原子力発電の安全神話が崩れた日、「原発に頼らない音楽を奏でたい」という想いで始まった。

2.すべての飲食物が放射能検査済み

原子力発電から漏れ出た「放射性物質」が私たちの健康を脅かす存在となった。福島~岐阜という距離にありながらも、中津川市教育委員会の協力のもと、出店される飲食物は放射能検査をクリアしたものが販売されている。

3.ごみの分別とリサイクル
会場やキャンプサイトから生まれるごみは、リサイクルできるよう分別を行っている。リサイクルできないものは焼却の際に発生する熱エネルギーを回収し、その余熱からお湯を沸かしたり発電をしている。

そして、地球トイレ

昨年の実績の元、運営本部から「GREEN ROCKES」の称号を与えられた地球トイレプロジェクト!

GREEN ROCKESとは、「環境に負荷をかけないフェス運営の継続を目指して、地球と音楽を愛する人『GREEN ROCKER』を増やしていこう、というプロジェクト」。

2年目となる今年、いくつか新たな挑戦をした。(GREEN ROCKESサイトはこちら

1.臭気測定の実施

感覚的には「悪臭がない」ことを感じているが、それが果たして数値化されるのか?他のフェスに地球トイレを提案するためには、データ収集が必須と感じ、いくつか試験区を設けて臭気測定を行った。

通常の地球トイレ、EM投入量を半分にしたもの、一日分を1回で投入したもの、EMを入れないもの(=BLACKトイレ)。果たして結果は???

2.ブース出店

「トイレをアートにPOPに伝えよう!」と、トイレの前にインスタボードを設置。「#地球トイレ」で天然消臭剤をプレゼント。


地球トイレに使用している有用微生物群(EM)を増やすワークショップも開催。あなたのトイレも地球トイレに!

3.オリジナルスプレーボトル設置

中津川THE SOLAR BUDOKAN×地球トイレのオリジナルスプレーボトルを全トイレに設置。中身は50倍に希釈した微生物発酵液が入っている。

吸い込んでも、肌についても全く問題がない安全な消臭剤。

4.ハッピートイレプロジェクトとのコラボ

トイレと言えば、トイレットペーパー!今回、トイレットペーパーの周りを包む紙にイラストを描いてプレゼントをする「ハッピートイレットペーパープロジェクト #HTP」のまさちゃんともコラボが実現。


4歳にして4回目のフェスという、フェスの申し子が描いたHTP。愛と地球を感じさせるね。

HTPは、誰もが使うトイレットペーパーをかわいくラッピングして送ることで、「もしも」の時に備える、という防災的意味合いも。

5.名古屋市名東区で開催された防災イベントとの中継

29日(日)の午前中、名古屋市名東区で防災イベントが開催されているとのことで、MESSENGERで中継をつなぎ、地球トイレの取り組みをモニターを通じて紹介!地元の消防団の方、市役所の方などが興味を持ってくださった。

地球トイレは、災害時の仮設トイレの悪臭によるストレス軽減につながる。

名東区の防災イベントで地球トイレの紹介に群がる

 

取材も受けました。

地球トイレメンバーのバンド(MMA)仲間のYOUTUBEチャンネルで、地球トイレの取り組みをがっつり取材。

食のものがたりを伝える、kodwarinの柘植ちゃんも取材に来てくれたので、EM投入体験。

結果①:92.8%がGoodと評価!

手洗い場に長蛇の列ができてしまうことを解消し、より早くフェスを楽しんでいただくために、手洗い場でウエットティッシュを配布。それを捨てるごみ箱で「地球トイレが良かったか/悪かったか」のアンケートを実施。


421名のアンケートより、Goodが391枚 、Bad が30枚。92.8%が「地球トイレGOOD!」と評価。昨年は88%のGOOD評価だったので、満足度の高まりを感じられました。

結果②:利用者の声

・私は、北海道からきました。よくライジングサンに行きます。アジア圏含めて様々なフェスに行きますが、ここのトイレは一番キレイです!!

・本当に臭わないよね!地球トイレ!

・(スプレー撤収後)シュッシュはもう撤収しちゃったんですね。だから臭くなったのかー。きれいなトイレをありがとうございました。

・今年のトイレはすごいことになっていましたね。あんなにきれいなトイレはない!日本一です。

・本当にニオイが抑えられていたし、トイレがキレイ。もっと広めて下さい。

などなど。

結果③:一般ボランティアの声

一緒に地球トイレでトイレ掃除をしてくれた女子高生たち。


「掃除する側としても全く不快じゃなくて、トイレ掃除なのにすごく楽しかったです。来年ももし参加できたら、トイレ掃除がいいです。こんなにも楽しみながら自分の身になるボランティアないです!

環境問題にも興味を持てたのも大きいです!ありがとうございます。」

結果④:実行委員長より

中津川THE SOLAR BUDOKANの実行委員長より、直々に「今回もきれいなトイレをありがとうございます。また来年もよろしくお願いします!」とお声がけいただきました!

結果⑤:EM生活のロゴが協賛企業として掲載


地球トイレの本体は㈱EM生活。名だたる大企業さんと一緒に、協賛企業としてロゴマークが入りました!

結果⑥:㈱EM生活以外の仲間たち

昨年は、地球トイレの本体であるEM生活に関わりが深い人のみのメンバー構成だった。でも、今年は仲間のつながりが増え、大阪、奈良からも応援に駆けつけてくれた。


友達の紹介で来てくれて、現地で「初めまして」のメンバーも!「なんか面白そうっすね」で来てくれた。

2年目を終えて

2年目を終えた、中津川THE SOLAR BUDOKANでの地球トイレ。新たな取り組みにチャレンジし、そこから得られたものはたくさんある。

何度もミーティングを重ねてきたけど、そこからすでに、私たちのフェスは始まっていた。夜遅くなっても、楽しくて、ワクワクが止まらなかった。

今年取り組めなかった構想もある。

来年、もっと改善した方がいいこともたくさんある。

個人的に、今年一番嬉しかったのは、一緒にボランティアをした10代の若者たちに、私たちの活動が響いたこと(結果③)。

ゆとり世代や悟り世代、指示待ち人間、とか、若者をあまり良くない評価で表す言葉がある。でも、それはいつの時代だってそう。今そうして言っている大人たちも、若いころは「最近の若者は・・・」と言われてきたはず。

世代の違いを嘆くのではなく、「世の中もっと楽しいぜ!」「一緒にやろうよ!」って、大人たちが示してあげればいい。

大人たちが思いっきり楽しんで、社会や地球のために動いている姿を見せることが、きっとこれからの未来につながると思わせてくれた。

さぁ、楽しもうぜ、いい大人たち!